
近年、発毛効果がある医薬品として、注目されているのが「プロペシア(成分名:フィナステリド)」と「ミノキシジル」です。
プロペシアとミノキシジルは、男性型脱毛症(AGA)に有効です。
こちらではプロペシアとミノキシジルの作用や副作用の違いをメインに考察していきます。
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プロペシアとミノキシジルの違い
プロペシアとミノキシジルの作用の違いは?
・ミノキシジル・・・血流を改善し毛母細胞を活性化
AGAのメカニズムとプロペシア
プロペシアは、体内にある5αリダクターゼの働きを抑制する働きがあります。
5αリダクターゼとテストステロン(男性ホルモン)が結合するとジヒドロテストステロン(DHT)を発生します。
DHTは毛母細胞の働きを阻害するため、頭頂部や前頭部の髪の毛が徐々に減っていきます。
プロペシアを服用することでDHTの発生量が減り、毛母細胞が再び活性化します。
ミノキシジルで薄毛が改善するメカニズム
薄毛の原因の一つに、栄養不足と毛母細胞の衰えがあります。
血行が悪くなると毛母細胞が栄養不足となり、髪の毛が作られなくなります。
ミノキシジルには血管を拡張する作用がありますので、血行が改善され栄養が行き渡るようになります。
その結果、毛母細胞の働きも活性化して髪の成長が早くなり、太い髪の毛が生えてくるようになります。
副作用の違いとは
・ミノキシジル・・・頭皮環境の悪化
血圧を下げる副作用あり
プロペシアの副作用
EDや精力減退、精子の減少などの副作用が報告されていますが、発生確率は1,2%なのでそれほど高くありません。
もともと前立腺肥大症の改善を目的として作られた有効成分を含んでいるので、性的な作用が出やすいと考えられています。
ミノキシジルの副作用
塗布タイプには、湿疹、炎症、痒みなど肌トラブルの副作用があります。
ミノキシジル5%配合の「リアップX5」 の副作用発生率は約8%とかなり高めです。
内服タイプ(ミノキシジルタブレット)の副作用は血管が拡張することで起こる低血圧や不整脈、動悸や息切れなどです。
副作用が心配な人は医師に相談することをおすすめします。
AGAの治療で併用しても大丈夫?
- 初期のAGAはプロペシアだけで大丈夫
- AGAが進行したらミノキシジルとプロペシアの併用が効果的
- 併用する場合は医師に相談する
初期のAGAの場合はプロペシアのみで良い
前頭部の髪の毛や頭頂部の髪の毛が少し細くなってきた段階では併用する必要はありません。
プロペシアは副作用が出にくいので、初期のAGAはプロペシアだけを使うのがオススメです。
AGAが進行してきたらプロペシアとミノキシジルを併用しよう
男性型脱毛症が進行した人は、毛根が長い期間にDHTから攻撃されています。
そのため、プロペシアだけでは十分な効果が得られなくなりますが、ミノキシジルを併用すると回復が早まる可能性があります。
ただ、プロペシアとミノキシジルを併用すると副作用が発生する確率が高まりますので注意してくださいね。
併用する前には、必ず医師に相談しましょう。
プロペシアとミノキシジルの併用による副作用とは?
ミノキシジルの副作用発生確率・・・5%配合タイプで8%程度
プロペシアにもミノキシジルにも副作用が認められているので、併用すればそれぞれの副作用、あるいは両方の副作用が現れる可能性があるわけです。
もしも副作用が出てしまった場合には、すぐに服用をストップしてください。
・性的な副作用がでたら、プロペシアを止める
・頭皮環境や血圧系の副作用が出たら、ミノキシジルを止める
上記のような対処をしてくださいね。
服用から効果が出始めるまでの期間
3ヶ月程度は少なくともかかる
発毛系の医薬成分を使って効果が感じられるのは3ヶ月程度たってからです。
いずれの薬も、すぐには効果が現れませんが、抜け毛の減少は2週間程度で感じられることもあります。
髪の毛が生えそろうまでにはどの程度かかるのか?
髪の毛の長さにもよりますが、半年から1年程度が一つの目安です。
1年程度利用して薄毛が進行しているようであれば、ミノキシジルやプロペシアは効いていない、と考えられます。その他の薄毛対策を考えるべきです。
まとめ
髪の毛にはサイクルがあるので、どんなにすばらしい発毛成分を利用したとしても、効果が出るまでには一定の時間がかかります。
効果を維持するためには利用を続けていかなければならないので、ミノキシジルやプロペシアとは長い付き合いになります。