プロペシアを服用し始めた段階で毛が抜けることがあります。
これを副作用だと勘違いして服用をストップさせてしまう方がいますが、これは初期脱毛と呼ばれる一時的なものです。
今回はプロペシア服用時の初期脱毛のメカニズムについて解説します。
プロペシアによる初期脱毛とは?
- 初期脱毛は薬を飲み始めて1週間から3ヶ月程度続く
- 初期脱毛は通常の2~3倍の量の毛が抜ける
- 初期脱毛が起きるのは効果が出ている証拠
プロペシアは、AGAの改善に有効なAGA治療薬です。
男性ホルモン(ジヒドロテストロン)を抑え、ヘアサイクルを正常化します。
しかし、脱毛を改善する薬であるにもかかわらず、プロペシアの服用で一時的に抜け毛が増える場合があります。
この現象を初期脱毛といいます。
初期脱毛はどれくらいの期間で収まるのか
プロペシアによる初期脱毛は、1週間から3カ月程度で治まるといわれています。
プロペシアの服用を始めてから抜け毛が増えた方も、服用を中断せず様子を見ましょう。
初期脱毛で見た目が変化するほど髪の毛が抜けることはないと考えられていますが心配な人は医師に相談しましょう。
初期脱毛で抜ける時期や量
プロペシアによる初期脱毛は名前の通り、服用を始めてから1~2カ月の比較的初期の段階で起こります。
症状が現れる時期に多少の個人差はありますが、プロペシアによる初期脱毛では1日200~300本の髪の毛が抜けるとされています。
健康な人でもシャンプーをすると1日80~100本程度の髪の毛が抜けるといわれていますから、抜け毛が増えた方は初期脱毛を疑うと良いでしょう。
3ヶ月以上抜け毛が治まらない場合はクリニックに相談しましょう。
初期脱毛は、薬の効果が出てきている状態
初期脱毛が起こるのは、薬が効きはじめている証拠です。
- 髪の毛が太く、長く成長する「成長期」
- 髪の毛の成長が止まる「退行期」
- 髪の毛が抜け落ちる準備をする「休止期」
AGA(男性型脱毛症)は、ヘアサイクルの成長期が大幅に短縮されて髪の毛が上手く成長できなくなる脱毛症です。
プロペシアが効き始めると、髪の毛の成長が再び活発になります。
休止期の髪の毛が成長期に入るため、古い髪の毛が新しい髪の毛に一斉に押し出されます。
このとき、一時的に抜け毛が増える現象が初期脱毛です。
プロペシアが効いている証拠と考え、一時的に抜け毛が増えても気にせず服用を続けましょう。
まとめ
初期脱毛は、プロペシアの服用を始めてから1~2カ月の間に現れることが多いといわれています。
抜け毛が増えると心配になるかもしれませんが、初期脱毛はプロペシアが効果を発揮氏始めている証と考えられます。
1週間から3カ月程度で治まることが多いので、抜け毛が増えても医師の指示を守りプロペシアの服用を続けましょう。
6カ月程度、服用を続けることで男性型脱毛症の改善を実感できるはずです。